WordPressのPHPのXML処理の不備によりサービス妨害(DoS)攻撃が実行される脆弱性に関する検証レポート
【概要】
WordPressに、リモートよりサービス妨害(DoS)攻撃が可能な脆弱性が発見されました。
この脆弱性は、WordPress内のPHPがXMLを処理する際の処理に不備が存在するため、リモートよりサービス妨害(DoS)攻撃を受ける問題が起こります。
これにより、攻撃者はリモートからサービス妨害(DoS)攻撃を行うことが可能になります。それにより、利用者がWebサービスに接続し難くすることが可能です。
今回、この脆弱性の再現性について検証を行いました。
【影響を受ける可能性があるシステム】
■WordPress
– WordPress 3.5から3.9.2未満のバージョン
【対策案】
WordPress.orgより、この脆弱性を修正するプログラムがリリースされています。
当該脆弱性の修正を含む最新のバージョンを適用していただくことを推奨いたします。
WordPress > 日本語
【参考サイト】
JPCERT コーディネーションセンター Weekly Report
WordPress › 日本語 « WordPress 3.9.2 セキュリティリリース
WordPress >WordPress › WordPress 3.9.2 Security Release
【検証ターゲットシステム】
Windows Server 2012 + XAMPP for Windows 1.8.3 / PHP 5.5.11 + WordPress 3.9.1日本語版
【検証概要】
攻撃者が作成した細工されたリクエストをサーバに送ることで脆弱性を利用した攻撃を行い、対象サービスを遅延させ、結果、通常の利用者からのアクセスを妨害するというものです。
これにより、サービス妨害(DoS)攻撃が可能となります。
【検証結果】
下図は、攻撃後の誘導先のコンピュータ(Windows Server 2012)のタスクマネージャです。黄線で囲まれている部分は、攻撃を実行する前のプロセスの状態です。
赤線で囲まれている部分が、リモートから攻撃者が、サービス妨害(DoS)攻撃をを実行した直後の状態が表示されています。
Webサービスの遅延が発生し、ページの参照が待機状態になりました。
※ 今回の検証にはWindows OSを使用していますが、Linuxなどの環境でも同様の現象を再現することが可能です。
reported by y.izumita, nao323, ntsuji